とうとうライブスコープを導入することになった。で、悩みに悩んでコストと実用性を考えて機種は「GPSMAP 1022XSV」となった。GPSMAPとなった理由の一つにタッチパネルだと雨の日に水滴で誤動作するという話を耳にしたのと、9インチだと見づらく最低でも10インチが必要という話も聞いたため、「GPSMAP 1022XSV」に落ち着いた。で、振動子はというと「LVS34」という選択肢もあったが費用が10万近くも違うので、ここは泣く泣く安い「LVS32」でライブスコープ生活をスタートすることとなった。(既に使っている人に聞くとLVS34の方が映りは良いが、LVS32でないと映らないものもあるので手放せないと言っていたのを聞いたのも最終決断の材料となった。)
で、肝心のセットアップはというとメニューは日本語ででるものの直訳なのか日本語ネイティブの日本人にはちょっとわかりにくいメニューのラベルだったり、いろいろな設定ができるが故に何の設定を求められているかが分からず結構苦労したので、新たに購入してセットアップに悩んでいる人の助けになればと備忘録的にセットアップの手順を残しておく。
今回導入したシステムの構成は以下のとおり。
- モニター(GPSプロッター):GARMIN GPSMAP 1022XSV(10.2インチ、タッチではなくキー操作モデル)
- ソナーモジュール(ブラックボックス):GLS10
- 振動子:LVS32
- 電源:12V/24Vのどちらでも動作するが、今回は24Vで接続
- 電源系統:エレキとは共有せず、ライブスコープ用に独立したバッテリーを用意
配線と初期設定の流れ
まずは、魚探本体とケーブルをつなぐ
まず最初にモニター(GPSMAP 1022XSV)、ブラックボックス(GLS10)、振動子(LVS32)そしてバッテリーを接続する。これまでは、魚探、振動子、バッテリーだけのシンプルな接続だったので、そこにブラックボックスが加わり、どれとどれを繋げばいいのかなど最初は悩む。
その中で接続する際にモニターとブラックボックスを繋ぐケーブルがまず迷った。どちらにつなげばよいの?結果、どちらでも良い、なのだがまず最初の悩みポイントでした。
実際の配線を整理すると、GLS10側に「ソナーモジュール用電源ケーブル」「振動子(LVS32)のケーブル」「モニターとつなぐマリンネットワークケーブル」の3本を接続する。モニターとGLS10の間は、GARMINマリンネットワーク(イーサネットベースの通信規格)のケーブルでつなぐ。GPSMAP 1022XSVとGLS10では端子(コネクタ)の大きさが違うため、間に「小→大」の変換コネクタが入る(下の配線図の③)。振動子のコネクタはピンがたくさん出ているので、曲げたり折ったりしないよう向きを合わせて慎重に差し込んだ。
電源は12V・24Vのどちらでも動くようだが、今回は24Vで運用している(本体もGLS10も12Vで動くので24V化は必須ではない)。ボイジャーバッテリーを2つ積んでいくのは大変なので、12Vバッテリーから12V→24V昇圧機を通して24V化した。エレキと電源を共有するとノイズが乗る可能性があると考え、ライブスコープ用は別バッテリーで独立させた。
※GLS10は、GARMINマリンネットワークでモニターとつながるソナーモジュール。ネットワークポートに向き(入力/出力の区別)はないので、モニター側・GLS10側のどちらのポートに挿しても問題ない。振動子はモニターではなくGLS10側に接続する。


次に魚探の電源を入れる
電源を入れて早速セットアップ開始!そして最初に聞かれるのが、船舶タイプだ、選択肢としては「モーターボート」「ヨット」。普段、レンタルボートにエレキをつけて利用しているので、どっち?となった。アルミボートを借りることもあるし、ローボートも借りることもあるし…
結局、「モーターボート」を選択して進むことにした。
※この「船舶タイプ」は、本体を自分の船に合わせて設定するための項目。ヨット(セーリング艇)を選ぶとレイラインや風向計レイアウトなど帆走向けの機能が有効になる。バス釣りでレンタルボート+エレキという使い方なら「モーターボート」でよく、後からでも設定メニューから変更できる。

設定 その1(最低安全水深)
次は最低安全水深。は、何だそれ?初めて聞いた言葉だが「船舶が座礁(船底が海底に接触すること)を避け、安全に航行するために最低限必要となる水深のこと」らしい。まぁ、小型のボートなので最も浅い「1.0m」を選んでおけば良いか、ということで「1.0m」を選択。
※この値は主に「オートガイダンス(目的地までの航路を自動生成する機能)」で使われる。海図の水深データ上、ここで設定した深さより浅いエリアには自動航路が引かれない仕組み。オートガイダンスを使わないバス釣りなら、最小の1.0mにしておいて実質問題ない。

設定 その2(オーバーヘッドクリアランス)
ボート最小のオーバーヘッドクリアランス。何となく意味は分かるが、何mを選択すればよいのかまたもや不明。ちなみにオーバーヘッドクリアランスとは「船舶の最上部(マストやアンテナなど)と、橋や架空電線といった頭上の障害物の下端との間にある垂直方向の安全な隙間(余裕の高さ)のこと」らしい。ヨットやクルーザーなどで、橋の下を通る時などに何か教えてくれたりするのだろうか。
バスフィッシングで利用する船は全然気にすることはなさそうなのでこれも最小の「3.0m」を選択。
※これも最低安全水深と同じくオートガイダンス用の設定。船の最上部(アンテナなど)がこの高さを超えるエリア(橋や送電線の下など)には自動航路が引かれない。ボートで橋の下を通ることを気にしないなら、最小の3.0mで問題ない。

設定 その3(チャートの設定)
とうとう画面の設定になります。チャートで画面を選択しようと思ったが、何を選択すればよいの?となった。よく分からんが釣りに使うので「釣りチャート」でよいのではないかな。何となくの推測だと「ナビチャート」は通常の航行ナビゲーションのための地図、「3Dチャート」は海底地形を3Dの立体地形で見られる的な、浅瀬などがある際の航行の地図なのかな、と勝手に思っている。
※ナビチャート(ナビゲーションチャート)は通常の航海用海図表示、フィッシングチャート(釣りチャート)は等深線を強調して陸地の情報を簡略化した釣り向け表示、Perspective 3D/Mariner’s Eye 3Dといった3D系は海底地形を立体的に見る表示。どれを選んでも後から画面ごとに切り替えられるので、釣りメインなら「釣りチャート」で問題ない。

設定 その4(ソナーの設定)
やっと本命のライブスコープ(LiveScope)。ソナーのメニューから、よく分からないけど迷わず「LiveScope」を選択!
※GLS10と振動子が正しく認識されていると、ソナーの選択肢に「LiveScope」が出てくる。従来型の魚探ソナー(CHIRP/2Dソナー、DownVü、SideVü)とは別系統なので、ここで「LiveScope」を選ばないとライブスコープ画面にならない。

設定 その5(ライブスコープの設定)
やっとセットアップも完了して、ライブスコープの画面が見られる!と思ったら、知ってるライブスコープの画面じゃない!焦ったけど、ライブスコープメニューから前方と下方が選べた^^;
※LiveScopeには表示モードがあり、LVS32では「前方(Forward)」と「下方(Down)」の2つを切り替えて使う。初期表示がイメージしていた「前方」ではないことがあるので、そのときはライブスコープメニュー、またはプリセット(あらかじめ用意された表示の組み合わせ)から切り替える。ちなみに水中を見下ろすような「パースペクティブ(Perspective)」表示は、別売の専用マウント(パースペクティブモードマウント)を使えばLVS32でも利用できる。

ライブスコープの設定完了
やっと、知っているライブスコープの画面に…
今考えればそんなに難しくはない気もするが、今まで使っていた魚探と異なり設定することが多く、繋いで終わりじゃなかったのでちょっと焦り、既にライブスコープを使っている友人に聞きながらセットアップが完了したのでした。ホッ…

セットアップ後に触った設定
初期設定が終わったあと、実は画質まわりの細かい設定はあまりいじらずに使っている。参考までに今の使い方は、
- レンジ(深さ方向):オート(固定にしている人が多いが自分はオートで使用)
- 距離(前方の探査距離):オートにせず、そのときの状況に合わせて固定
- 感度:基本は固定(75くらい)
くらい。距離だけは自動に任せず固定したほうが画面が落ち着いて見やすい、という感覚で使っている。
つまずきポイントまとめ
- ブラックボックス(GLS10)が増えるので配線で迷う。GLS10側に「電源・振動子・マリンネットワーク」の3本。モニターとGLS10の間はマリンネットワーク(イーサネット)ケーブルで接続。1022XSVとGLS10で端子サイズが違うため「小→大」変換コネクタを介す。
- 振動子のコネクタはピンが多いので、差し込むときに折らないよう注意。
- 電源は12V/24Vどちらでも可。ノイズ対策でエレキとは電源を分けるのが無難。
- 「船舶タイプ」「最低安全水深」「オーバーヘッドクリアランス」は主にオートガイダンス用。バス釣りなら最小値でOK。
- ソナーは「LiveScope」を選ばないとライブスコープ画面にならない。
- 初期表示が「前方」ではないことがある。ライブスコープメニューかプリセットで切り替える。
振動子(LVS32/LVS34/LVS62)の違い
今回選んだLVS32のほかにも、GLS10と組み合わせられる振動子はいくつかある。ざっくりの違いは以下のとおり(数値は淡水での目安)。
| 振動子 | システム名 | モード | 探査距離の目安 | 特徴 |
| LVS32 | LiveScope(無印) | 前方・下方・パースペクティブ | 約60m(200ft) | 標準モデル。前方/下方を1本で切り替え(パースペクティブは別売マウント) |
| LVS34 | LiveScope Plus | 前方・下方・パースペクティブ | 約60m(200ft) | 解像度・ターゲット分離・ノイズ低減が向上。周波数 約530〜1,100kHz |
| LVS62 | LiveScope XR | 前方・下方・パースペクティブ | 約150m(500ft)/海水は約105m(350ft) | 長距離特化。低周波(約282〜522kHz)で距離を稼ぐ代わりに解像度・分離は低下。振動子も大型 |
※パースペクティブ(Perspective)表示には専用の「パースペクティブモードマウント」が必要(LVS32・LVS34は別売)。マウントなしでは前方・下方の2モードで使う。
LVS32とLVS34を使い比べたわけではないので画質の差は語れないが、既にライブスコープを使っている友人によると、ウィードや岩・溶岩帯などでは得意・不得意が出るらしい。とくにウィードや岩の隙間に魚が入っているようなシチュエーションで「映る/映らない」の差が出やすい、とのこと(あくまで友人談)。


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