最近(というほど最近ではないが)河口湖や西湖、芦ノ湖などプラスティックルアー(ワーム)の禁止されている湖、フィールドがある。芦ノ湖は2000年から、、河口湖は2007年から、西湖は2008年からワームが使えなくなり、バス釣りもハードルアー(プラグ)のみの釣りになると状況に合わせて、特にスローな釣りを強いられる際には困ってしまっていた。そこで、ポークルアーを使ったワームに代わる釣りが活躍する。
そもそも、なぜワームでの釣りが禁止されたのかというと、ニジマスがワームを飲み込むと胃の中に残り魚の身がワーム臭くなる(石油臭くなるそうです)、またワームがゴミとして湖底にたまっており分解されないため環境破壊になるということが主な理由になるのではないでしょうか。釣り人が自ら趣味の遊び場である湖や遊び相手である魚を傷めてしまうのは本末転倒というか、いかがなものでしょう。あまりにも自分勝手な気もします。
しかし、ポークルアー登場当初は品質も良くなく、身持ちも良くなく切れて飛んでいくなんてことも多々あり、なかなか使いにくいもものでしたが、今では沢山のメーカーがポークルアーを開発し選択肢も増え、品質やバリエーションも豊富になりました。が、逆に多くなりすぎでどれを使えばいいのか迷ってしまうくらい…
ポークルアーって
古くから存在するルアーですが、意外と使ったことのない人も多いのではないでしょうか。
ポークルアーとは、名前にある通り豚を素材として作られたルアーのことです。豚(ポーク)と言っても普段スーパーで目にしているポーク(肉)ではなく、皮や皮下脂肪を使って作られています。もちろん、天然素材のためプラスチックワームの使用が禁止されている湖でも使えるエコなルアーになります。天然素材なので当然のことながら生分解性なので環境へも優しいということです。さらに、プラスティックではないので低水温での使用でも固くならず、自然素材特有の独特な柔らかいアクションで魚を誘います。
どれくらい気にしている人がいるのかは不明ですが、ポークリンドは自然素材のため個体差があるのですが、水に浮くものと、沈むものがあります。フットボールジグのトレーラーなどで使用する際は、浮くものの方がトレーラーが立った状態で使うことができるので、好まれる傾向にある気がします。なので、人によっては浮くポークと沈むポークがわかるように別々に保管して使うシチュエーションによって使い分けたりしているようです。(ちょっと、マニアックな話かもですが、意外と大事かもです…)
ポークルアーの使い方
最近は色々なメーカーがありますが、昔はポークルアーのメーカーといえばアンクルジョッシュの一択でした。細かくは色々と種類はあったのですが、有名なところでは「ポークフロッグ NO.11」や「ビッグダディ NO.10」、「ヒュージダディ」なんていうのもありましたね。
これらのポークルアーの使い方として主なものとしては、ラバージグにトレーラーとしてポークルアーをセットするというものが最もポピュラーなのではないでしょうか。特に「ビッグダディ NO.10」や「ヒュージダディ」サイズになると大きすぎて使いにくいという方もいらっしゃるかとおもいますが、この大きさで自然な艶めかしい動きが釣れるんです、騙されたと思って使ってみてください。ただし、使い込むとポークの穴が大きくなってしまいポロリなんてことも…。そんな時はDECOYの「バーサタイルキーパー」を使ってみてください。
そして、河口湖で独自進化したポークルアーも最近ではメジャーになっているのではないかと思います。硬い豚の皮ではなく豚の脂身を加工したものになり、アンクルジョッシュなどのポークルアーがポークリンドと呼ばれることに対して、単にポークルアーと呼ばれることが多い気がします。使い方として、完全にワームの代替品としての使用が多く、ダウンショットで使う際には欠かせないポークルアーになっています。また、ノーシンカーでの釣りにも適しています。が、やはり脂身を加工したルアーのため持ちが悪く消費が激しいというデメリットもあります。
ポークルアー 自作、作り方
豚の皮を入手して自作するということもできなくはないと思うのですが、ハードルが高すぎるということで今回紹介するのは、コチラ「GENKI ポークシート」。その名の通りポークのシートで好きな形にカットしてルアーを作ることができます。しかも、カラーはよく使う、プレーンやグリパン、ブラックからライムチャート、スカッパノン、スモーク、ワカサギ、ジュンバグ、レッド、シナモン、ブラウン、サクラエビ、シラウオ、グレープの全16色。
ポークルアーの保管方法
ポークルアーは自然素材ということもあって乾燥させてしまうと固くなって使い物にならなくなってしまうこともあります。なので、保管方法についても理解しておく必要があります。ポークリンドでは直射日光を避け、高温となる場所を避けるのがポイントですが、釣りをしている時はなかなか難しいもの。自宅で保管する際にも釣行後は、ポークルアーを水道水で洗いこの保存液にて冷暗所で保管が良いと思います。また、水道水で洗ったポークルアーを保存液に漬けることを繰り返すと濃度が薄まって保存の効果が得られなくなってしまいます。基本的に保存液は飽和食塩水なので、スプーン1杯程度の塩を保存液に追加投入するとよいでしょう。また、自分で飽和食塩水を作ることもできますので、作りおいておき、補充するでもよいでしょう。また、保管する容器は密閉性の高いタッパーウェアのようなものが良いです。また、ルアーに曲がりクセなどが付かないように「エコギア アクアストッカー」が良いかも。でも、個人的には「MEIHO リキッドパック」を使ってたりします。
ポークルアー メーカー
- 釣り吉ホルモン
- WEEDs Spirits
- Eco One ポークルアー
- UNDEAD
- PORCO BLACK
- GENKI
- Zファクトリー
ポークルアー おすすめ
ポークリンドルアーの釣れ釣れ定番ルアーといえば、アンクルジョッシュ ビッグダディですが、廃盤となってしまっており入手困難。(ヤフオク!で入手はできますが…)
で、代わって今、入手しやすくポークリンドの鉄板ルアーといえば「釣り吉ホルモン ピックダディー」です。
最近、話題のポークルアーといえばキュアのジャークマジック。ノーシンカーのちょん掛けで使うよし、オフセットフックを使ってもよしという代物。NBCトーナメントの大会でもウイニングルアーになったりと、これから人気になるかも…
おまけ(アンクルジョッシュ・ビッグダディ ~UNCLE JOSH BIG DADDY FROG 復活!?)
YouTubeでBASSFLIXを見ていたら「なんと!」アンクルジョッシュのビッグダディが復活だと!田辺哲男プロが紹介していました。パッケージも刷新されていて、ぱっと見はわからなく馴染みがない感じですが、ラベルには確かに「UNCLI JOSH」の文字が…
早速、どこで売っているのか検索してみたのですが、復活のニュースも商品も見つかりませんでした。唯一「KEYPON(キーポン)」でアンクルジョッシュを売っているのを発見したのですが、パッケージが映っていないので復活版かわからず。アメリカのサイトを見ればわかるかもと思い「Bass Pro Shops」で探してみたのですが、見つからず。最後の手段、amazon.comで探してみたら発見できました!
コチラ→https://www.amazon.com/dp/B001GCAZS8/
日本でも流通されるのを期待して待ちましょう。
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